現実から一歩離れてみる

はじめに

「逃げる」という言葉には、なんとなくネガティブな響きがある。

僕もずっと、“逃げたら負け”とか、“最後までやりきるのが正しい”みたいな価値観に縛られてきた。

でも今は、ちょっとだけ違う意見を持っている。

逃避がくれたもの

振り返ってみれば、これまでの人生の節目にはいつも“逃避”があった。

仕事でどうしようもなく煮詰まった時、思い切って旅に出たことがある。

普段は行かない夜の街をふらりと歩いてみたり、ただ黙々と新しい道具に触れてみたり――

そんな“現実逃避”が、結果的に自分を救ってくれることも少なくなかった。

逃げている間は、もちろん不安だし、後ろめたい気持ちもあった。

でも、不思議なことに、一度全部投げ出してしまうと、

そのあとにふっと新しいアイデアが浮かんだり、やる気が戻ったりすることが多かった。

「頑張る」以外の選択肢

世の中は「頑張れ」とか「もっと成長しろ」とか、

“努力こそ美徳”という空気が強すぎる気がする。

でも、人間ってそんなにずっと全力疾走できるほど強くはない。

逃げることは、悪いことじゃない。

むしろ「ちょっと一度リセットしよう」とか「もう少し遠くまで寄り道してみよう」と思える大人でいたい。

そうやって自分のペースを取り戻すことが、

また新しい一歩を踏み出すための力になるんじゃないだろうか。

“逃げる”勇気

「逃げること」は、単なる現実逃避じゃなくて、

自分のために“環境や状況を選び直す”ことだと思う。

逃げた先に何があるかはわからないけれど、

少なくとも、追い詰められて何もできなくなるよりはずっといい。

今、何かに追い詰められている人がいたら、

どうか自分を責めずに「逃げる」という選択肢も持ってほしい。

おわりに

逃げても、また戻ってこれる。

寄り道した分だけ、世界が広がることもある。

僕はこれからも、自分の逃避や寄り道を正直に綴っていこうと思う。

「逃げること」も、“自分を面白くする”ための大事なアクションのひとつだから。

この記事が、誰かの肩の力を抜くきっかけになればうれしいです。

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